磐城農高が入試志願者の調査書紛失 23年度182人分

 

 福島県教委は18日、磐城農高で、2023年度入試志願者182人分の調査書を紛失したと発表した。調査書には志願者の名前や生年月日、中学時の学習の記録などが記載されているが、現時点で外部への情報流出はないとしている。

 県教委によると、調査書はファイルにとじられ、ほかの調査書などと事務室内の金庫に保管されていた。書類の管理が徹底されていなかったことが紛失の原因という。盗難された形跡はなく、同校はいわき南署に遺失届を提出した。

 調査書は入試の合否判定に使用されるほか、入学後の生徒指導の参考にすることもあるという。教員が10日に金庫から書類を取り出そうとしたところ、23年度の調査書がないことに気付いた。同校は生徒に調査書を紛失したことを伝え、19日には保護者に説明する。在校生以外の該当者にも個別で対応する方針。

 県教委は、全県立学校91校に保有する個人情報の管理を徹底するよう通知を出した。

 高橋喜智高校教育課長らが18日、県庁で記者会見して陳謝した。