パワハラで消防司令2人停職処分 相馬地方消防本部、1階級降任

 

 相馬地方の消防職員によるパワーハラスメント行為があった問題で、相馬地方消防本部は22日、南相馬消防署鹿島分署の男性消防司令(51)を停職3カ月、同消防本部の男性消防司令(50)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は19日付で、いずれも1階級降任とした。

 同本部によると、鹿島分署の男性消防司令は2021年度、後輩職員の顔に拳を寸止めしようとしたところ、拳が顔面に当たり出血させたほか、複数人に「早く辞めた方がいい」などと日常的に言っていた。同本部の男性消防司令は後輩職員の肩を殴るなど暴行。「死ねばいいのに」「お前のこと嫌いだから」などの暴言も浴びせたという。

 今回の問題を巡っては、第三者委が職員4人のパワハラ行為を認定。同本部は、第三者委の1次答申書の内容や職員のけがの程度などを踏まえ、2人の処分内容を決めた。別の職員2人についても調査などが続いており、五賀和広消防長は「厳正に対処し、再発防止を徹底したい」とコメントを発表した。

 また、第三者委は1次答申書追補を公開。4人以外の職員からのパワハラ行為について情報提供があったとした。