桃田選手「引き続き楽しく自分らしく」 郡山でバドミントン教室
男子シングルスで元世界ランキング1位の桃田賢斗選手(29)=富岡高卒=らが所属するNTT東日本バドミントン部は20日、郡山市でバドミントン教室を開いた。県内の小中学生と高校生約100人が参加し、トッププレーヤーの技術を間近で学んだ。
NTT東日本福島支店の主催、県バドミントン協会の共催。県内では18回目の開催で、新型コロナウイルスの影響で5年ぶりに開かれた。桃田選手をはじめ、ふたば未来高卒の武井凛生(りき)、水井ひらり、中静朱里の各選手と監督ら16人が講師を務めた。
模範試合も行われ、桃田選手と武井選手が対戦した。桃田選手が鋭いスマッシュでポイントを奪うと、子どもたちから歓声が上がった。桃田選手は参加者全員と1点勝負の試合をしたり、サインにも応じたりして交流を深めた。
参加した椛木(かばき)湖音(れのん)さん(裏磐梯小6年)は「桃田選手と試合ができて楽しかった。スマッシュが速かった」と笑顔で話した。
「パリへは実力不足」「今後も全力で」
桃田選手はバドミントン教室後、報道陣の取材に応じた。今月17日まで開かれた全英オープンの結果により、今夏のパリ五輪出場の可能性がなくなったことについては「これでバドミントン人生が終わるわけではない。引き続き、楽しく、自分らしくできたらいい」と話し、前を向いた。
―パリ五輪代表選考レースの結果をどう受け止めているか。
「パリに出場できないことは残念だが、シンプルに僕の実力が足りなかった。それに尽きる」
―今後については。
「この大会でこうなりたいとかは考えていない。4年後のロサンゼルス五輪についても考えていない。今できることを精いっぱいやり、バドミントンに全力で取り組んでいけたらいい」
―福島への思いは。
「いろいろな方の応援は届いている。第二の古里・福島の皆さんの応援に応えていけるように、真摯(しんし)にバドミントンに取り組んでいきたい」
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