自由に飯坂トーク、魅力発信 交流会「鯖湖会議」、毎月1回開催

 
奥田さん(左)のトークを聞く参加者ら

 「みんなで飯坂を面白がる」を掲げた交流会「鯖湖(さばこ)会議」が24日、福島市飯坂町でスタートした。「イイザカビト」と呼ぶ飯坂温泉関係者や飯坂に集まる人が、1人8分間ずつトークする。名は会議だが、酒や食事を楽しみながらの自由な雰囲気。今後は毎月1回、20日周辺の水曜日夜に温泉街の旅館と飲食店1回ずつ交互で開き、一般にも参加を呼びかけていく。

 鯖湖会議の名は、飯坂温泉発祥の地に由来する。温泉地のブランド化を目指す、市の三名湯ブランディング事業で始まった。5人の若手委員がブランド化を模索し、アドバイザーの助言も受けて開催を決めた。飯坂の魅力発信のため、まずは自分たちがより深く飯坂のことを知り、参加者から魅力を広げる意図がある。

 これまでに3回の「プレ会議」を開き、同日第1回の本開催にこぎ着けた。同日は旅館小松やが会場となり、ラジウム玉子などを販売する阿部留商店の奥田健(たける)さん、イベント会場になることも多い常泉寺の中野郁弥(いくみ)さん、老舗旅館吉川屋の畠正樹さんが自由な話題でトークした。質問の時間やPRタイムも設けられた。

 差し入れもあり、「温泉むすめ」の一人飯坂真尋(まひろ)ちゃんのファンというハンドルネームゆふしろさん(31)は「X(旧ツイッター)で開催を知った。飯坂のバックグラウンドのような部分を知ることができた」と話した。埼玉県から同市に移住し農業を始めた菊地俊介さん(48)は「こてこての話がいい。知り合いもでき、輪が広がる」と話した。

 鯖湖会議の会費は千円。次回は5月22日午後7時からで、会場などは未定。鯖湖会議のインスタグラムで参加を受け付ける。

240426topic00_4-2.jpg会議の始まりに乾杯する参加者