笑顔咲く牡丹のごとき大輪かな...板橋駿谷さん、地元で一句

 
創作した一句を披露する板橋さん

 須賀川市出身の俳優板橋駿谷さん(39)は、市観光牡丹大使として古里のPRに取り組んでいる。板橋さんは5日、国指定名勝・須賀川牡丹園でトークショーに臨み、古里の魅力などを語った。

 板橋さんは「大人になったり、離れてみたりして初めて地元の良さに気が付いた」と話し「定期的に地元に帰ってくる中で交流を深めている。市内の観光資源をつなげ、どのようにPRしていくか考えていきたい」と語った。

 俳人松尾芭蕉が「奥の細道」の旅路で立ち寄ったゆかりの地であることから、市などは「俳句のまち・須賀川」の発信に力を入れている。板橋さんは「"俳句祭り"のような新しいイベントを企画して盛り上げていきたい」と意欲も語り、「参加者が句を考えてやぐらの上で発表したり、盆踊りしたりできれば。全国でも珍しくて面白いイベントになるのではないか」とアイデアを披露した。即興で「笑顔咲く 牡丹のごとき 大輪かな」との句も発表し、来場者から大きな拍手を受けた。

 板橋さんは劇作家・演出家の三浦直之氏が主宰する劇団「ロロ」の立ち上げから出演、2010年に正式加入した。ドラマや舞台、映画などで活躍の場を広げている。昨年9月に市観光牡丹大使に就任した。市のプロモーション冊子「須賀川辞典」などにも登場している。