小野を海外へPR ミャンマー、ベトナム出身の二人が協力隊に

 
地域おこし協力隊として小野町で活動するルカさん(左)とバンビさん

 小野町に地域おこし協力隊として2人の外国人が着任した。ミャンマー出身のシュエイーウィンさん(28)は「ルカ」、ベトナム出身のブティタンバンさん(25)は「バンビ」の愛称で活動する。2人は「穏やかで日本らしさを感じられる小野町の魅力を紹介したい」と意気込んでいる。

 2人は北海道東川町の日本語学校を3月に卒業。東川町で研修していた小野町職員の紹介で町を訪れ、地域おこし協力隊として活動しようと決心した。着任は4月8日付。

 ルカさんは母国で日本語教師として働いていた経験があり、バンビさんは群馬県の民間企業でマーケティング関連の事業に携わってきた。小野町では在住外国人の生活支援のほか、海外への情報発信などに取り組む。町の図書館で自国の文化を伝える図書コーナーの設置も計画している。

 英語と日本語に加え、韓国語も多少は話せるというルカさんは「日本で働きたいと思っていた。小野町は日本らしく過ごしやすい」と印象を語る。バンビさんは県内各地を観光したいといい「交流サイト(SNS)を活用して外国人に町の情報を伝えたい」と抱負を話した。町によると、町内には約160人の外国人が住民登録している。技能実習生として企業で働く人が多く、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ブラジルなどから来日した。町は「町と在住外国人の橋渡し役になってもらえれば」と2人の活躍に期待している。