9人を酒造士に認定 福島県清酒アカデミー、29期生卒業

 
決意を述べる鈴木さん(左)

 福島県清酒アカデミー職業能力開発校は12日、福島市で卒業式と入校式を行った。29期生9人が酒造りのプロであることを示す「酒造士」の認定証を受け、32期生10人が酒造技術の継承へ一歩を踏み出した。

 アカデミーでは3年間、県ハイテクプラザ醸造・食品科の職員や県内の蔵元などから指導を受け、座学や実習を通して酒造技術や酒造りの心を学ぶ。

 卒業式では、校長を務める県酒造組合の渡部謙一会長(開当男山酒造)が「日本酒の将来と業界の明るい発展へ活躍されることを期待する」と激励。代表して鈴木理奈さん(寿々乃井酒造店)が「培った知識や経験を生かして福島の日本酒を盛り上げていきたい」と決意を述べた。

 入校式では、上野翔太さん(花春酒造)が「おいしい日本酒を造る立派な一員となれるように努力していく」と誓った。

 卒業生(29期生)=久保田博貴(大七酒造)鴻池朝重(仁井田本家)紺野喜弘(鈴木酒造店)佐々木彰彦(花春酒造)佐藤和弥(末廣酒造)鈴木理奈(寿々乃井酒造店)塚原悠介(国権酒造)渡部純平(開当男山酒造)渡部嗣久(ほまれ酒造)