県警音楽隊、新戦力は双子 西條さん姉妹が活動に意欲

 
「音楽隊を通して警察活動を知ってもらうきっかけになれば」と話す亜耶さん(左)、真那さん

 県警音楽隊は18日、隊員指名式を行い、新入隊員4人を含む計30人で本年度の活動をスタートした。新入隊員4人のうち2人は西條亜耶さん(19)=交通機動隊、妹の真那さん(19)=福島北署会計課=の双子隊員で、「音楽を通じて警察の活動を知ってもらうきっかけになれば」と力を込める。

 2人はいずれも事務職員で、幼稚園児だった頃から憧れの職業だったという。東日本大震災後、警察官の父に会うため警察署を訪れた際、事務職員に優しく対応してもらったことが憧れたきっかけだ。2人は「常に優しく、安心させてくれた。私もそんな職員になりたいと思った」と話す。同じ高校に進み、職業も同じ道を選んだ。ただ、性格については2人とも「全部違う」と口をそろえ、亜耶さんは「妹はマイペースで、私の方がしっかりしている」、真那さんは「私は姉より負けず嫌い」と笑う。

 音楽隊員としても活動するようになった2人は吹奏楽部で活動した経験があり、亜耶さんがユーフォニアム、真那さんがアルトサックスを演奏する。音楽隊は昨年度、県内各地で66回の派遣演奏を行っており、2人が加わった新たな音楽隊が県民と県警をつなぐ架け橋となる。