『信号は青かった』 南相馬署・交通課長が「名言」で安全発信

 
ポリスメールのメッセージ

 仮面ライダーは変身できますが、ライダーの急な変進は事故のもと―。南相馬署交通課長の佐藤祐一さん(43)は、県警のメール配信システム「POLICE(ポリス)メールふくしま」でユーモアあふれる表現で交通安全を訴えている。

 今月12日の「世界宇宙飛行の日」には、旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンの名言「地球は青かった」になぞらえ、「『信号は青かった』としっかり確認」と発信。芸術家レオナルド・ダ・ビンチの誕生日である今月15日は「安全運転に心がけ、今日も無事に帰宅。最高の晩餐が待っています」と呼びかけた。

 佐藤さんは前任の喜多方署時代に、記念日や名言などを用いたユーモアある交通安全の発信を始め、今年で3年目。今春着任した南相馬署でも継続して取り組んでいる。「50字程度の短い文で何を言いたいのか伝え、オチをつける。ネタを考えるのは毎回難しい」と佐藤さん。インターネットで調べるほか、休憩中もネタを考えるほど熱中しており「昨年は夕方くらいに発信していたが、今年は昼ぐらいに出せるようになった」と最近では手応えも感じる。記念日や名言の話題が多いが、謎かけが登場することもあり「謎かけを考えるのは難しいので、見られたらレア」とほほ笑む。

 重大事故の鑑識など交通畑を長年歩んできた佐藤さんにとって、交通安全は切実な願いだ。佐藤さんは「メールを通して一件でも事故を減らせることができれば」と力を込めた。