少子高齢化社会など争点に新人2氏舌戦 三春町長選・終盤情勢

 

 任期満了に伴う三春町長選は、8日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属新人で、前副町長の坂本浩之候補(63)と元副町長の橋本国春候補(67)が少子高齢化社会への対応などを争点に舌戦を繰り広げている。

 坂本候補は、複数の町議の要請を受け出馬した。中心市街地の住民有志や同級生らでつくる自主応援組織が中心となり、訴えの浸透を目指す。町民、議会、行政が三位一体で進めるまちづくりを強調している。

 橋本候補は、現職町長の引退表明を受け立候補。現職町長の後援会組織を基盤に票の上積みを狙う。多世代が住みたくなるまちづくりを掲げ、子育て環境整備や高齢者支援、農業6次化促進などを訴える。

 39年ぶりの新人同士による町長選で有権者の関心も高く、両陣営は期日前投票数が伸びていること理由に投票率は前回の67.60%並みか上回ると予想する。

 坂本候補は市街地、橋本候補は農村部が地盤。両陣営は終盤、支持基盤の票固めを急ぐとともに、郡山市に隣接し、若い世帯が多い岩江地区などで浮動票の獲得にも力を入れる。