吉田副町長が立候補表明 大熊町長選、8年ぶり選挙戦の公算

 

 任期満了に伴い10月31日告示、11月10日投票で行われる大熊町長選で、副町長の吉田淳氏(63)が26日、同町で記者会見し、立候補を表明した。町長選を巡っては、町議会議長の鈴木光一氏(64)が20日に立候補を表明しており、8年ぶりに選挙戦になる公算が大きくなった。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故当時から町長を務め、避難対応や中間貯蔵施設の町内への建設受け入れなどを決断した現職の渡辺利綱氏(72)=3期=が今月11日の議会本会議で、体力の衰えなどを理由に今季限りでの退任を表明している。

 吉田氏は会見で「復興の歩みを止めてはいけない。町政運営に貢献したいとの思いから出馬を決めた」と述べた。

 吉田氏は大熊町出身。法大経営学部卒。町総務課長などを経て、2016年1月から現職。

 鈴木氏は大熊町出身。小高工高卒。07年に町議に初当選し、現在3期目。15年11月から議長。