福島県議選「秋の決戦」へ熱 県会閉会、復興新局面へ意欲

 
9月定例県議会が閉会し、本会議場を後にする県議

 改選前最後の"サヨナラ県議会"が3日閉会し、31日告示、11月10日投票で行われる県議選の動きが熱を帯びてきた。復興・創生期間が残り1年半となり、来年は東京五輪・パラリンピックも控える。新たな局面を迎えた本県復興の加速化に向け、震災から3度目となる「秋の決戦」が始まる。

 9月定例会閉会後の本会議場では、県議が握手を交わして互いの健闘を約束。会派の控室からは必勝を期すときの声も響き渡り、選挙ムードが高まってきた。

 浜通りの現職は「4年前はまだ"復旧"に近かったが、目に見える形で復興が進んだ」と在任中の変化を総括。一方、復興の進展で市町村や住民の課題は個別化、複雑化したとも捉えており、よりきめの細かい復興施策の必要性を実感している。「今まで以上に有権者の声に耳を傾け、的確な政策を訴えていきたい」と力を込めた。

 中通りの現職は福島市で野球、ソフトボールの一部試合が行われる東京五輪や復興・創生期間の終了を見据え、「復興を次のステージに進める必要がある」と強調する。「産業創出や県産品の振興などを通じて、県民が誇りを持てる福島にしたい」と語り、再選に向けて意欲をみなぎらせていた。