投票率は「大幅低下」...関心が上がらず 棚倉町議選・戦いの跡

 
半田委員長(左)から当選証書を受ける大竹氏

 8日に投開票された棚倉町議選(定数14)は計15人が立候補し、現職12人、新人2人が当選した。告示を前に議長が引退を表明し、現職12人、新人2人、元職1人が立候補して選挙戦に突入した。

 トップ当選は新人の大竹盛栄氏だった。前回はトップと得票数2位の差が420票以上の差となる選挙だったが、今回の町議選は接戦となり、79票差で大きな差ではなかった。

 投票率は62.98%。前回の70.83%より大きく下がり、有権者の関心が上がらなかったことがうかがえる。元職は、町政の刷新を訴えたが届かなかった。

 有権者の会社員男性(33)は「(議会には)大企業の工場誘致など、町の財政を確保できる政策を求める」と話した。町政を活気づけ、町の将来を担う世代への支援の充実など、直面する課題を打破できる有効な議論を町議に期待したい。

 14人に当選証書付与

 棚倉町議選の当選証書付与式は9日、同町役場で行われ、当選者14人が決意を新たにした。

 半田真利町選挙管理委員長が大竹盛栄氏(54)をはじめ当選者一人一人に証書を手渡し「町民の意見に耳を傾け、地域独自の政策をつくれるよう議員活動にまい進してほしい」とあいさつした。湯座一平町長が祝辞を述べた。