塙町長に現職・宮田秀利氏再選 220票差、新人・藤田氏を破る

 
再選して、万歳三唱する宮田氏(右)。左は妻多美子さん

 任期満了に伴う塙町長選は28日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の宮田秀利氏(70)=1期=が新人で前町教育長の藤田充氏(67)を220票差で破り、再選した。任期は7月15日から4年。

 少子高齢化に伴い、子育て世代や高齢者への支援策などが争点となる中、宮田氏は高齢者施設の新設や預かり保育・学童保育の充実を訴え支持を広げた。

 投票率は81.80%で、前回(87.04%)を5.24ポイント下回った。当日有権者数は7276人(男性3588人、女性3688人)。

 当選証書付与式は30日午前11時から塙農村勤労福祉会館で行われる。

 若者らの票取り込む

 現職と新人の一騎打ちとなった塙町長選は町政の「継続」を掲げた現職の宮田秀利氏が再選を果たした。

 宮田氏は町議時代からの後援会に新たに「女性の会」をつくるなどして、組織をフル活用。1期目に実現した、はなわこども園の開設、給食費の無償化などの実績をアピールした。学童保育や預かり保育の推進なども訴え、子育て世代や若者の票も取り込んだ。

 新人の藤田充氏は2月にいち早く出馬を表明。前町長の支援者らの協力を受け「町政の刷新」を強調し、教員時代の経験も生かした政策を訴えたが、及ばなかった。

 宮田氏は1期目に官製談合防止法違反の疑いで書類送検された。不起訴となったが、有権者の投票に一定の影響はあったとみられる。選挙戦で二分した町をまとめ、円滑な町政運営と掲げた公約実現を果たせるか。2期目を迎える宮田氏の手腕が問われる。

◇塙町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当3,049 宮田 秀利 70 無現
 2,829 藤田  充 67 無新