自民参院会派入り・増子輝彦氏に聞く 政策実現結果で応えたい

 
増子輝彦氏

 自民党と無所属の参院議員が組む参院会派「自民党・国民の声」に入った増子輝彦氏(無所属、福島選挙区)は22日、福島民友新聞社の取材に、野党の立場から転身した政治姿勢について「批判を謙虚に受け止め、政策の実現という結果で応えたい」と述べた。

 ―改めて決断の経緯を。
 「二大政党制の実現を掲げて努力してきたが、結実しなかった。野党の状況を見ると、選挙による政権交代は簡単ではない。与党の立場でスピード感を持って福島の復興やコロナ禍の課題を解決しなければならないとの判断に至った」

 ―自民に入党するのか。県連は反発している。
 「自民への入党、派閥入りは今のところ考えていない。無所属のまま政治活動を進める。県連の思いにコメントする立場にはない」

 ―2016年の参院選で野党統一候補として当選した。支援した党から厳しい批判が出ている。
 「批判は謙虚に受け止める。支援団体などと『原発のない社会をつくる』『平和憲法を守る』などの政策協定を結んだが、与党の立場でも実現へ取り組む。今後の活動で背信行為ではないという結果を出したい」

 ―安倍政権の打倒を訴えていた。菅政権は安倍政権の継承を掲げている。
 「安倍晋三前首相が自ら退陣し、安倍政治は終焉(しゅうえん)した。菅政権とどのように向き合うかは見極めたい」

 ―22年に改選を迎える。
 「自分が言ってきた政策の実現に全精力を傾注し、任期を全うする。その時点で判断したい」