内堀氏支持の特別決議 自民県連、福島県知事選出馬想定し採択

 

 任期満了に伴う今秋の知事選を巡り、自民党県連は19日、福島市で開いた定期大会で、現職の内堀雅雄氏(57)の3選出馬を想定し、引き続き内堀氏を支える姿勢を示す特別決議を採択した。内堀氏は出馬の意思を明らかにしていないが、根本匠会長(衆院福島2区)は大会後の報道陣の取材に、内堀氏の復興施策などの実績を評価した上で「県政のリーダーとしてふさわしい。次もやってもらいたいと思う」と述べた。

 決議に立候補予定者の明記はないが、知事選について「われわれが推薦する候補予定者の圧倒的勝利をもって安定した政治を継続する」と県政の継続性を強調。内堀氏の3選出馬、支援を意識した内容とした。根本氏は今後、政府が浜通りに整備する国際教育研究拠点の具体化が進むことなどを挙げ、復興の前進には「県内の状況に詳しく、政策力のある知事に県政を託していきたい」と語った。県連は今後、党内手続きを進め、知事選の対応を決める見通し。

 一方、大会に来賓として出席した内堀氏は報道陣に、新型コロナウイルス感染症や復興、地方創生、本県沖を震源とする地震への対応など「目の前の県政課題に誠心誠意取り組んでいく」と述べるにとどめた。

 参院選議席奪還目指す 自民県連、定期大会で決意

 自民党県連が同日の定期大会で採択した特別決議には、今秋の知事選と県議補選に加え、今夏の参院選福島選挙区に党公認で立候補を予定する星北斗氏(58)=県医師会副会長=の必勝を目指すことを明記した。

 大会には党員や友好団体の代表ら約300人が出席。根本匠会長が参院選について「何としても議席を奪還し、福島県と国の未来を切り開いていきたい」とあいさつした。内堀雅雄知事、遠藤利明党選対委員長、渡辺義信県議会議長、今井久敏公明党県本部代表、菅野孝志県農業者政治連盟委員長が祝辞を述べ、西山尚利県連幹事長が党情を報告した。

 星氏が「福島の子どもたちの笑顔が戻ること、一人一人のなりわいがしっかりとあるべき姿で再建されることが必要だと思っている。何がなんでも勝つつもりで頑張る」と決意表明した。

 西山幹事長は大会後、参院選での公明党県本部との選挙協力に向け、協議を進める考えを示した。