田村市議選、活性化へ期待 新人4人全員当選 投票率は過去最低 

 

 任期満了に伴い17日に投開票が行われた田村市議選では、18の議席を巡り21人の候補者が舌戦を繰り広げた。今回から定数が2削減されて激しい選挙戦となったが、投票率は67.38%で、前回を2.73ポイント下回り、過去最低だった。

 各陣営は地盤の旧町村の票を固めつつ、市内全域へ支持を求めた。前回トップ当選した白石高司氏が市長に転身したため、同氏が獲得した票の行方も視野に入れながら選挙戦が展開され、現職14人、新人4人の新議員が決まった。

 地区別の当選者数は船引8人、常葉、滝根各3人、大越、都路各2人。定数が減った中、常葉、滝根、都路の各地区は議員数を保った。投票率は、常葉地区以外はいずれも前回を下回った。常葉地区の投票率が上がったことが、同地区の議席数維持を後押しした要因とみられる。

 新人4人は全員当選を果たした。市議会の活性化を望む有権者の期待の表れとも言える。

 市は少子高齢化対策が最重要課題で、市民病院や道の駅の建設など、中長期的な視点が必要な課題も抱える。新議員には、選挙戦で主張した施策の実行力が求められる。(田村支局・富山和明)