浅川町長に現職・江田文男氏 新人・円谷氏に1043票差つけ再選

 
再選を果たし万歳する江田氏(中央)

 任期満了に伴う浅川町長選は16日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の江田文男氏(67)が2466票を獲得し、新人で元町議会議長の円谷忠吉氏(70)に1043票差をつけ再選を果たした。任期は31日から4年。

 子育て支援策や町の活性化策などが争点となった。江田氏は浅川小を浅川中敷地に移転させ、役場庁舎を小学校跡地に移すことや、町奨学金制度の充実などを訴え支持を集めた。

 投票率は76.74%で、過去最低だった前回を5.37ポイント上回った。当日有権者数は5146人(男性2583人、女性2563人)。当選証書付与式は17日、町役場で行われる。

 実績評価、得票伸ばす

 【戦いの跡】現職と新人の一騎打ちとなった浅川町長選は現職の江田文男氏が新人の円谷忠吉氏に大差で勝利した。

 江田氏は6月に立候補を表明した。選挙戦では1期目の実績を強調し、目玉政策に町役場移転を掲げた。浅川中を立て替えて浅川小を中学校敷地に移転させ、小学校跡地に庁舎を移すことで、町中心部を活性化させると訴えた。特定の団体の支援は受けない草の根の選挙戦を展開、各地で毎日10回以上演説を行った。投票率上昇による浮動票の取り込みにも成功した。

 4月に立候補を表明するなど選挙戦に向けた動きを先行させてきた円谷氏は、給食費無償化などを公約に、町内全域に巡らせた後援会を生かした組織戦を繰り広げたが、及ばなかった。

 江田氏の得票は初当選時より500票以上増え、町民に1期目の実績が評価された形だ。期待に応えるためにも、2期目は庁舎移転をはじめとした公約を実現するための手腕が問われる。(石川支局・国井貴宏)

◇浅川町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当2,466 江田 文男 67 無現
 1,423 円谷 忠吉 70 無新