草野さん「運動続ける」 福島県知事選、オンラインで敗戦の弁

 
オンラインで敗戦の弁を語る草野さんと見守る支援者ら=30日午後8時20分ごろ、福島市

 新型コロナウイルスに感染し、療養中の草野芳明さん(66)は、支援への感謝を伝えたいと自宅と福島市の選挙事務所をオンラインでつなぎ、開票を見守った。早々に相手候補の「当選確実」が報じられると、事務所は沈黙に包まれた。

 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針の是非を争点に、現県政の批判票を狙ったが浸透しきれなかった。草野さんは「訴えを幅広く伝えられず力不足を感じた」と選挙戦を振り返り、こう決意した。「今後も県や国の対応をただす運動を続けていく」