内堀知事「業務にシンカを」 3期目初登庁

 
職員らに出迎えられ、3期目の初登庁をする内堀知事=14日午前8時30分ごろ、県庁

 任期満了に伴う知事選で3選を果たした内堀雅雄知事が14日、初登庁した。職員への訓示で「福島の定義を『被災の地』から『希望の地』に変えていく」と強調。そのために「日々の業務のシンカ(進化、深化、新化)と本県復興の光と影を堂々と発信していくことが重要だ」と呼びかけた。

 午前8時30分ごろに登庁した内堀知事は、県庁本庁舎前で支持者や職員から拍手で出迎えを受けた。職員から花束を受け、「肘タッチ」であいさつを交わした。

 鈴木正晃、井出孝利両副知事ら特別職、本庁の幹部職員約70人を前に訓示に臨んだ。内堀知事は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故をはじめ、相次ぐ自然災害、新型コロナウイルス感染症、人口減少対策など県政が直面する課題を例示。本県復興と地方創生の前進に向けた取り組みは世界が注目しているとし「力を合わせて一つ一つ実現し、未来をつくっていこう」と述べた。

 12日から始まった内堀知事の3期目の任期は、2026年11月11日まで。

 「課題一つ一つ解決」

 内堀雅雄知事は14日、3期目に入って初めての定例記者会見に臨み「震災と原子力災害からの復興、度重なる自然災害、新型感染症、物価高騰対策、急激な人口減少への対応など県政の重い課題を一つ一つ解決し、県民が復興と地方創生を実感できるように全力で取り組む」と決意を示した。

 内堀知事は選挙期間中に受けた県民の声を踏まえ「皆さんが県政に対して望む期待、願い、希望をこの4年間でしっかりと実現していくために誠心誠意、県政に臨む」と語った。