ノーマン・リーダスが来日、『処刑人』第3弾のうわさは「ホントだよ」 大阪コミコンでトークイベント

(映画)
 
「大阪コミコン2024」に参加したノーマン・リーダス(C)2024 Osaka comic con All rights reserved.

 『ウォーキング・デッド』のダリル、映画『処刑人』シリーズのマーフィー、ゲームでは『DEATH STRANDING』のサムでおなじみのノーマン・リーダスが4日、大阪・インテックス大阪で開催された「大阪ミックコンベンション2024」(以下、「大阪コミコン2024」)のステージに登壇。自身がプロデュースも務めた最新作『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』について語ったほか、『処刑人』の第3弾が作られるうわさについては「ホントだよ」と答え、場内から大歓声が沸き起こった。

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 立ち見も含めファンであふれた会場のステージに「ハロー、ジャパン!グッモーニン!おはようございます!」とあいさつしながら登場したノーマン・リーダス。客席からの「ハロー!」には「ハロー!」で、「アイラブユー!」には「アイラブユー、トゥー!」と、声援を送るファン一人ひとりに反応する律義さを見せた。

 トーク中、自分がしゃべっている途中で「キャー!」と声援が上がった際にも「ハーイ!」と返事をし、常にファンを大切にする神対応に場内は温かいムードに包まれた。

 『ウオーキング・デッド』の人気の秘密については、「このドラマの登場人物たちはアポカリプスが無ければ決して結集していなかったであろう人々ですが、生き残るためには手を取り合っていかなければいけない状況になり、ダリルももとは他人より自分を大事にする人物でしたがシーズンが進むにつれダリルのキャラクターが変わっていく、進化していく様子を出して行けたからだと思います。オリジナルの脚本ではレイシストで泥棒で本当にひどい人物だったのですが、私が少しずつ脚本を変えてもらった効果もあったのかもしれません」と長年演じている役の進化を人気の理由に挙げた。

 また演技の上で大切にした事としても、「最初撮影が始まった頃は、スーパーナーバスな状態で、ほかのキャストとも、お互いに嫌い合っているという表現をするために横を向いてしゃべったり肩越しに会話したりしていましたが、シーズンが進んでいくうちに正面を見てしゃべれるようになり、だんだん信頼できるようになって、キャラクターが進化していきました。今はパリでスピンオフを製作中ですが、昔は少年だった人物が、より賢く成熟した大人として行動するようになっていく、そんな意識をもって演じています」とダリルの進化のために演技も工夫し続けている事を真剣なまなざしで語っていた。

 ファンからの質問で、「自分の演じるキャラクターがいつ死ぬことになるか、キャストの皆さんは気にされてるのですか?」という問いには、「その通りです。キャストみんながびくびくしながら脚本を読んでいました。特に最初の頃は毎回のように誰か死んでましたし(笑)。スピンオフはタイトルが『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』なので私が殺されることは無いだろうと思ってますけどね」と客席の笑いを誘った。

 また、ノーマンの出演映画の代表作『処刑人』の第3弾が作られるうわさについては「ホントだよ」と答え、「元々700万ドルで製作された映画でしたが、口コミで大ヒットとなりました。最初は配給してくれる会社を探すのも大変な作品だったのですが、今回は『ジョン・ウィック』のプロデューサーがやるので、規模的にもかなり大がかりな作品になります。まだごく初期の段階の脚本を読んだのですが、この時点でも既にクレイジー!な出来で、私自身もすごく楽しみにしている作品です」と期待をあおるコメントをした。

 「『ウォーキング・デッド』のウォーカー役になってダリルに殺されたいからエキストラを公募してほしい」というファンの声には、「ホントにウォーカーをやりたいんですか?あれはメイクに時間もかかって、実はコンタクトがすごく大変で、あのコンタクトをするとほとんど前が見えなくなるんですよ。ちなみに今製作中の『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』ではダンサーを集めてウォーカーを演じてもらっているのですが、ダンサーだけに、普通の人が出来ないような体の曲げ方や姿勢をしてくれて、自分自身も長年やっている役なのにすごく新鮮な気持ちで演技ができました」とウォーカー役にもさまざまな工夫がされている秘話を明かしていた。

 「ノーマンと一緒にバイクで走れるツーリングイベントをやってほしい」というファンの声には、「仲間と一緒にツーリングで世界中のさまざまな場所を巡るTV番組を6シーズンも過去にやっていて、ピーター・フォンダやキアヌ・リーブスにも出演してもらい、日本でロケもやって富士山にもツーリングで行ったのですが、またそんな企画をやってみたくなりました」と相変わらずバイク好きの一面を見せが。

 さらに、映画とテレビドラマの違いについて、「テレビドラマは家の居間で決まった曜日にお気に入りの番組を見る、映画は好きな時に好きな作品を見に出かける、なのでそもそも映画とドラマの観客は違う部分が結構あると思います。今映画もドラマも両方やっていますが、作り手の側から言っても、ドラマは長いスパンで先々を考えながら製作し演技をするので、種をまいて、それが木になって、時間が経って森になる、という感じですが、映画は最初から細かくキャラクターを作り上げておくなど、いろいろ違いますね」と、興味深い話も聞かせてくれた。

 最後に、「私はいつも日本が大好き!また来るからね!」とあいさつした後、「アイラブユー!アイラブユー!」と何度も繰り返しながら自分のスマホで会場の隅から隅まで何度も撮影して名残惜しそうな様子で会場を後にした。