仲間の声援背に熱戦開幕 春季高校野球福島県大会

 
【福島商―光南】8回裏光南無死二、三塁、逆転の2点適時打を放ち、塁上でガッツポーズする須藤=あいづ球場

 第75回春季東北地区高校野球県大会は13日、あいづ球場(会津若松市)など3球場で開幕した。

 初日は1、2回戦計6試合が行われ、あいづ球場では終盤に逆転した光南が福島商に8―6で勝利し、みちのく鹿島球場(南相馬市)では郡山が8―1の7回コールドで福島東を破ってそれぞれ2回戦進出を決めた。白河グリーンスタジアム(白河市)の2回戦では、白河が相双支部予選を制したふたば未来を6―4で下し、ベスト8に進出した。大会第2日の14日は3球場で2回戦7試合が行われる。

 光南、勝負強さキラリ

 実力校が集う激戦ブロックの1回戦、昨夏の福島大会準優勝の光南が終盤に勝負強さを見せた。8回に逆転の2点適時打を放った光南の須藤颯歩(はやと)(2年)は「練習の成果を発揮でき、自信になった」と胸を張った。

 2点を追う8回に打線が機能した。敵失で1点差に迫り、なお無死二、三塁で須藤が打席へ。「仲間のために自分が決めよう」。低めの直球を振り抜き、右前へ運んだ。須藤のひと振りに仲間も続き、打者一巡の猛攻で試合を決定付けた。

 昨秋は背番号7で先発メンバーだった須藤。左手の力が弱いことを課題とし、冬場は左手の押し込みを意識したティー打撃やフォームの修正などに力を入れてきた。

 しかし打撃の調子が思うように上がらなかったことなどから春の支部予選は登録メンバーを外れた。悔しさはあったものの、自分が試合に出ていることを想定しながら戦況を見守るなど、準備を怠ることはなかった。そして県大会では先発メンバーに返り咲き、大一番で力を発揮した。

 「目標は東北大会。この大会を夏へつなげていきたい」と須藤。夏を見据えながら、強豪との戦いに臨む。(熊田紗妃)

声援を送る野球部員ら【福島商―光南】応援歌やかけ声で選手を後押しする野球部員ら=あいづ球場

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