日大東北も初戦で姿消す、明桜への追撃及ばず 東北春季高校野球

第70回春季東北地区高校野球大会は7日、きたぎんボールパーク(盛岡市)と花巻球場(岩手県花巻市)で1回戦6試合が行われた。本県第1代表の聖光学院は延長十回タイブレークの末、5―6で日大山形(山形第2代表)に惜敗。本県第2代表の日大東北は5―8でノースアジア大明桜(秋田第1代表)に敗れ、本県代表2校は初戦で姿を消した。
◇1回戦 ▽第3試合(14時)
明 桜
331100000―8
011030000―5
日大東北
▽本塁打 吉川(明)荒瀬(日)
▽二塁打 加藤世(明)▽暴投 松橋裕(明)▽野選 土田(明)
▽試合時間 2時間51分
【評】日大東北は8四死球を選ぶなどして中盤の得点につなげたが、序盤の失点が響いた。五回、5四死球を絡めて3点を返し、3点差に詰め寄った。六回は槌谷、天羽の連打などで満塁としたが、無得点に終わった。七回も安打と死球で再び満塁としたが終盤の好機で相手投手を捉えられず、追い上げは及ばなかった。(南哲哉)
収穫は「つなぐ野球体現」
日大東北は中盤に追い上げを見せたが、好機を得点につなげられず、惜しくも1回戦敗退となった。
主将長根碧泉(あおい)(3年)は「点を積み重ねることの難しさと、一つ一つのミスが命取りになることを痛感した」と話した。序盤に失点を重ねる苦しい展開となったが、長根は「相手にリードされても雰囲気を落とさず、全員がつなぐ野球を体現できた」と、収穫も口にした。
五回途中から投げた奈須優輝(2年)は最速140キロの直球を武器に五つの三振を奪い、七回まで無失点に抑えた。悪い流れを止めようと、「捕手の配球通りに、強気に投げた」と話した。
試合後、吉田翔監督は「序盤から選手が食らいついていて手応えを感じた。夏までの残り1カ月、ディフェンスの強化に力を入れていきたい」と語った。