全国高校選抜バド、ふたば未来男子V 女子は準々決勝敗退

 
【ふたば未来―青森山田】決勝のダブルスでストレート勝ちした松川(左)・中静組

 バドミントンの第52回全国高校選抜大会第2日は26日、大津市の滋賀ダイハツアリーナで男女団体の決勝などが行われ、男子のふたば未来が決勝で青森山田(青森)を3―0で下し、2年ぶり3度目の優勝を飾った。女子のふたば未来は準々決勝で埼玉栄(埼玉)に敗れた。

 男子は準々決勝で比叡山(滋賀)を3―0、準決勝で前回王者の埼玉栄(埼玉)を3―1で破り、決勝に進出。決勝では、ダブルス2試合、シングルス1試合の3試合をいずれもストレートで勝利し、優勝を決めた。

 大会第3日の27日は、男女個人シングルスの1、2回戦、同ダブルスの1回戦から準々決勝までが行われる。

 準決勝「宿敵」に雪辱

 バドミントンの第52回全国高校選抜大会の男子団体で、2年ぶりに頂点に立ったふたば未来。チームの結束力と世界を舞台に戦う偉大な先輩からの助言を胸にライバルに雪辱を果たし、王座を奪い返した。

 「試合を重ねるごとにチームが完成していった」。初戦から5試合、選手を信じ、不動のメンバーで戦った本多裕樹監督は、選手たちをたたえた。

 チームは実績がある主将の松川健大(けんた)(2年)と中静悠斗(同)を中心に、ダブルスの強化に取り組んできた。2人が海外遠征などで不在の時は、ほかの部員が話し合って練習プランを作成。昨年の全国高校総体(インターハイ)に出場した先輩から助言をもらいながら、各自の課題に向き合ってきた。

 今年2月には、パリ五輪出場を確実にした混合ダブルスの渡辺勇大(BIPROGY、富岡高校卒)がふたば未来を訪問。選手たちは腕の振り方や試合に臨む気持ちなど、技術面や精神面を渡辺から学び、刺激を受けた。松川は「球の力や戦い方もまるで別物だった」と話す。

 準決勝では、前回大会で敗れている王者の埼玉栄(埼玉)と対戦。ダブルスの松川・中静組、江見友希(ゆうき)・藤吉珠季(しゅり)組(2年)が勝利を収めた。「強化してきたダブルスで勝てたことは大きい」と本多監督。シングルスの川野寿真(かずま)(1年)は敗れたが、「絶対に自分が取る」と松川がシングルスで勝利し、大一番を制した。

 決勝では「疲弊し、足が止まっていた」(本多監督)というが、勢いそのままに相手を圧倒。川野がシングルスで勝利して優勝を決めると、川野の元に選手たちが駆け寄り、歓喜の輪をつくった。

 27日からは個人戦が始まる。「個人戦でも優勝し、インターハイに弾みをつけたい」と松川。歓喜に浸りつつも、さらなる高みを目指す。(桜井駿太)

ふたば未来男子男子団体で2年ぶり3度目の優勝を果たしたふたば未来=大津市・滋賀ダイハツアリーナ

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