富岡ワインに初めての「赤」 21年産完成、支援の返礼品に

 
山本町長に21年産のとみおかワインの完成を報告した遠藤代表理事(右)

 富岡町の一般社団法人とみおかワインドメーヌは8日、町に昨年秋に収穫したブドウで醸造した2021年産ワインの完成を報告した。21年産ワインは、主に活動のクラウドファンディング参加者への返礼品に使われる。同法人は24年にワイナリーを設立することを目標にしており、さらなる活動の発展を図る考えだ。

 とみおかワインドメーヌは、ワインを富岡町の新たな特産品にしようと、2016(平成28)年春から活動を始めた。21年産ワインは3回目の醸造で、フルボトルとハーフボトル合わせて564本を仕上げた。今回は赤ワインの醸造も手がけ、赤と白のワインがそろった。

 完成報告会は、富岡町役場で開かれた。法人の遠藤秀文代表理事が「少しずつ拡大しながら、特産品として育てていきたい。ワインづくりは多くの人が交流する場にもなっており、観光の核としても育てたい」と語り、21年産ワインを山本育男町長に手渡した。高橋実町議会議長、法人の大和田剛理事らが同席した。

 同法人は現在、町内のJR富岡駅東側と小浜地区の約1.76ヘクタールの畑で、約5000本のブドウの木を育てている。22年産ワインは、地元イベントでの提供などにも幅広く活用できるような計画を描いている。