国見のジェラート店のマーマレード、国内最大級コンテストで金賞

 
「努力がプロの審査員にも認めてもらえてうれしい。次は世界大会に挑戦したい」と意気込む斎藤さん(左)と阿部さん

 国見町のジェラート店「Gela(ジェラ)319」が手がけた「レモンマーマレード」が、国内最大級のコンテスト「第5回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」で初出品ながら金賞に輝いた。金賞の受賞率は8%と狭き門で県内初、東北でも2例目となる快挙。店長の斎藤礼奈さん(39)とスタッフの阿部杏奈さん(31)は「まさか賞を取れるとは思っていなかった。努力がプロの審査員にも認めてもらえてうれしい」と喜びを口にした。

 大会は愛媛県で5月に開かれた。東北では知名度が低いものの、有名ホテルや洋菓子店のパティシエらが約1990点を出品した。

 2人は今夏にレモンジェラートを売り出そうと、中に入れるレモンマーマレードを作り始めた3月に大会を知った。出品締め切りまで1カ月だったが、100回以上の試作を繰り返し、納得のいく味を完成させた。

 食材はこだわり抜いた果物と砂糖のみを使用、素材の味を生かすためペクチン剤や添加物を一切使わず、皮や種も丁寧に煮詰めた。審査員から「素材の持ち味が十分引き出され、皮の切り方も丁寧で美しく、味わいも爽やか」と評価された。

 2人は「町の特産品を使ってジャムやジェラートなど、さらにおいしい食べ方を追求し、魅力を発信したい」と意気込んでおり「次は世界大会に挑戦したい」と高みを目指す考えだ。(高橋由佳)

 7月の土日に限定品販売

 入賞作品は同店で扱っており、7月の土、日曜日限定でレモンマーマレードのジェラートを販売する予定。時間は午前10時~午後5時。月、火曜日定休。問い合わせは同店(電話090・7078・3190)へ。