いわきFCと福島U、J2ライセンス申請 例外規定適用で

 

 サッカーJ3いわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(SC)は30日、来季のJ2参入に必要となるライセンスを申請したと発表した。福島ユナイテッドFCを運営するAC福島ユナイテッドも同日までに、ライセンスを申請した。両クラブとも、スタジアムの整備を一定期間猶予される例外規定を適用している。

 J2参入にはスタジアムの観客席(8000席)や大型映像装置の設置など、一定の要件を満たさないといけない。ただ両クラブは要件を満たすスタジアムがないため、例外規定の適用を求めた。例外規定では、一定期間内にJ1やJ2基準のスタジアムの工事を完了させる必要がある。

 今後は第三者機関の審査を経て、Jリーグが今秋にも結果を公表する見通し。J2参入にはライセンス取得のほか、今季リーグ戦で2位以上になる必要がある。

 いわき、来季本拠地はグリーンフィールド

 いわきスポーツクラブはライセンス申請の中で、来季のホームスタジアムをいわきグリーンフィールド(いわき市)にすることを盛り込んだ。昇格の有無にかかわらず、Jヴィレッジスタジアム(広野町)から切り替わることになる。

 Jヴィレッジスタジアムは照明の明るさがJ3の基準を満たしておらず、来季開幕までに整備が必要となっている。さらにJ2に昇格した場合は、照明のほかにも例外規定が定める設備がそろっていない。

 いわきグリーンフィールドもJ3の基準を満たしておらず、今季はホームスタジアムとしては使用されていない。だが、いわき市が来年3月までに改修を行い、例外規定が定める設備がそろう予定となっている。