いわきFC...問われるチーム力、9日間で3連戦「総力戦に」

 
連戦に向け「ケアを大切にしていきたい」と語る加瀬(右)。競り合うのはエースのFW有田稜=5日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは8日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で大分トリニータと対戦する。いわきは2勝2分け3敗で22チーム中15位。大分は5勝1分け1敗の3位。午後2時開始予定。

 いわきは次戦から、9日間でリーグ戦3試合を消化する連戦に突入する。J3時代には経験がなく、試合数が多いJ2の厳しさと向き合わなければならない。連戦2試合目は金沢市でのアウェー戦で、移動も含めた体力面での負担は避けられない状況だ。不動の中盤MF宮本英治は「総力戦になることは間違いない」と展望する。

 チームは主力にけが人を抱え、難しい戦力のやりくりが迫られる。4試合連続で先発出場中のMF加瀬直輝は「けがでチームに迷惑をかけたくない。ケアを大切にしていきたい」と見据えた。

 厳しいチーム事情も、見方を変えれば、控え選手にアピールの場が巡ってくることにもなる。「チームの力が問われている」と語気を強める村主(すぐり)博正監督。宮本は「みんなで良い準備ができるような雰囲気をつくっていきたい」と語った。

 次戦の相手大分は開幕3連勝を飾るなど順調な滑り出しを見せている。「3―4―2―1」システムでボールをつなぐスタイルを基本に、ドリブルやクロスのほか、セットプレーからも多くの得点を生むなど、得点パターンは豊富だ。

 好調の大分だが、2節前にはいわきと似たスタイルの大宮アルディージャに0―3で今季初黒星を喫した。いわきが上位陣相手にも善戦していることを踏まえれば、勝機は十分にあるだろう。宮本は「(大分は)パス回しで、いわき対策をしてくると思う。試合が始まってからだが、早く自分たちの良い形を見つけたい」と意気込んだ。(小磯佑輔)