サッカーＪ３第１６節、いわきＦＣは１０日、アウェーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でＦＣ岐阜と対戦し２―１で勝利した。通算成績は１０勝４分２敗で、順位は２位となった。次戦は１６日、ホームのＪヴィレッジスタジアム（広野町）で１０位のアスルクラロ沼津と対戦する。午後４時３０分開始予定。 　【評】いわきが二つのセットプレーを生かし、岐阜に競り勝った。前半２７分、いわきのＤＦ日高がＦＫを決めて先制し、１―０で前半を終えた。
　後半は互いに攻めあぐねる時間帯が続いた。後半２６分には、いわきの日高がＦＫのこぼれ球を決めて追加点を奪ってリードを広げた。後半４４分に岐阜に１点を返されて１点差にされたが、いわきが逃げ切り、２連勝となった。（国分利也）

　頼れる日高、左足で勝利

　Ｊ３屈指の観客動員数を誇る岐阜のホームスタジアムが２度、水を打ったように静まりかえった。「１点目はイメージ通りで、２点目は練習通りだった」。いわきのＤＦ日高大が武器とする左足からのシュートで勝利をつかみ取った。

　２点はいずれもセットプレーからだった。前半２７分はペナルティーエリア手前のＦＫを得ると、壁のぎりぎりをすり抜けてゴール左隅に決めた。２点目は後半２６分。ＦＫのこぼれ球をワントラップすると、今度はゴール右隅目がけて打ち抜いた。

　日高はこれで直近３試合で３得点を決める活躍ぶり。ただ、「自分が得点を決めることは意識していない」と冷静だ。「シュートはゴールの枠内に入れば、味方がこぼれ球に詰めることができる」。仲間を信頼したプレーが得点につながっているという。

　チームは終了間際の後半４４分に１点を返され、１点差に迫られた。ロスタイムは７分もあったが、勢いづいた岐阜に得点を許さなかった。「失点したのは反省している。ロスタイムは予想外の長さだったが、最後は自分たちで決めた戦い方を貫くことができた」と日高。チーム全員で勝ち点３をもぎ取った。（小磯佑輔）