いわきFC、初白星ならず ホームで山口に惜敗

 
開幕から3戦未勝利となったいわきFC。イレブンは試合後、次戦の勝利を誓いながらサポーターにあいさつした=5日、いわき市・いわきグリーンフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは5日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でレノファ山口FCと対戦し、0―1で敗れた。いわきは今季初の無得点に終わり、開幕から1分け2敗。J2初勝利は次戦に持ち越しとなった。

 いわきは前半からFW谷村海那を中心とした攻撃陣が相手ゴールに迫り再三の得点機をつくったが、決めきれなかった。後半20分には、相手のフリーキックからこぼれたボールを押し込まれて失点した。

 いわきは次戦の12日、アウェーのユアテックスタジアム仙台(仙台市)でベガルタ仙台と対戦する。午後2時開始予定。東北同士の対戦となる「みちのくダービー」は今季初めてとなる。

 初勝利またお預け...2500人激励「次だぞ」

 サッカーいわきFCのJ2初勝利はまたしてもお預けとなった。5日のホーム戦でレノファ山口FCに0―1で敗れたいわきイレブンは試合後、一様に厳しい表情を見せた。サポーターは敗戦を悔しがりながらも「シーズンは長い。一緒に戦いたい」と前向きだった。

 「たくさんの人が来てくれた中で勝てなかったのは残念。なんと言ったらいいのか...、うまく言葉にできないです」。主将のMF山下優人は言葉を絞り出した。

 ホームのいわきグリーンフィールドで開幕戦に続く連敗を喫したいわき。開幕から3戦未勝利で、苦しい戦いが続いている。MF宮本英治も「がっかりされている方が多かったと、ピッチの中から感じた。申し訳なく思う」と肩を落とした。

 会場には2500人を超える人が訪れ、選手に声援を送った。ゴール裏で家族と応援したいわき市の会社員関竜之さん(33)は「勝てずに残念。カテゴリーが上がったことで、チームにとって難しい挑戦が続いている」と受け止める。その上で「シーズンはまだまだ長い。いわきFCが一生懸命戦う姿は浜通りを明るくしてくれている。次は勝利でもっと明るく照らしてほしい」と期待を口にした。

 「次だぞ」「頑張れ」。試合終了後、スタンドからいわきイレブンへの激励の言葉が相次いだ。宮本は「サポーターの前向きな言葉が背中を押してくれる。次は絶対勝ちたい」と誓った。