服装や頭髪規制、校則見直しは48校 23年度、福島県立高校調査

 

 県教委は18日、県立高校の校則見直しを巡り、全日制、定時制、通信制の計82校を対象にした2回目の基本調査の結果を公表した。校則がある81校のうち、本年度校則を見直したのは48校(59.3%)で半数を超え、前年度より11校増加した。

 県教委は「研修などで学校や地域の実情に応じた校則の見直しを呼びかけているため増えたのではないか」とし、校則見直しを今後も継続的に支援する考え。

 見直した校則の項目(複数回答)は、服装が37校で最も多く、頭髪16校、防寒着9校と続いた。自転車のヘルメット着用は6校だった。

 文部科学省の生徒指導提要で望ましいとされる、校則のホームページなどでの公表を行っている学校は、12校(14.6%)にとどまった。年度内に公表予定としたのはこのほか7校、新年度は12校ある。前年度はホームページなどで公表している高校はなかった。

 県教委は各校に結果を通知し、校則を考えるきっかけにしてもらう。プライバシーや人権に関わる校則が問題化する中、同省の通知を踏まえ、県教委が1月19~31日に調査した。