制御棒収納箱の落下確認、福島第1原発1号機 内部動画を公開

 
画面中央部にあるCRDハウジングが上下逆転する形で落下している様子が確認された(東電提供)

 東京電力は21日、福島第1原発1号機の原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)内の気中部でドローンを使って実施した調査の動画を公開した。本来、圧力容器に接続されている制御棒を収納するための円柱状の箱(CRDハウジング)が、上下反対に落下している様子などが確認された。

 動画は、調査に使用したドローン2機分で約9分半。ペデスタルの外部から内部に侵入する姿や、溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性がある塊状の物体がつらら状に固まっている様子などが映っている。

 東電は「さまざまな情報を得られた。デブリの取り出しにはさまざまな情報が必要になるため、今後も必要な調査を行っていく」とした。