サッカー人生、走れる限り...83歳、現役選手 いわきのチーム所属

 
練習試合に臨む二階堂さん(右)

 「走れる限りサッカーを続けたい」。いわき市のいわきSFC(60歳以上)に所属する二階堂広志さん(83)は、チーム最年長選手として練習や試合で毎週グラウンドを走り、ボールを蹴り続けている。
 
 子どもたちを指導

 サッカーを始めたのは15歳で、高校生の時だった。福島市出身の二階堂さんは、福島工高に進学し、サッカー部に所属。大会で結果を残すため、仲間と共に日々技術を磨いていった。結婚後、子どもがサッカーを始めたことで、しばらくは指導者として子どもたちにサッカーを教えた。

 「やっぱりサッカーが好きだった」。サッカーへの思いがあふれ、60歳の時にいわきSFCに入った。週に1度、土曜日に行われる練習に参加し、日曜日には練習試合や大会に出場。二階堂さんは「サッカー仲間と毎週話しながらプレーすることが楽しくて、毎週来たくなってしまう」と笑顔を見せる。
 
 体力の維持に励む

 練習や試合以外の日には、1万歩を目指して毎朝ウオーキングを欠かさず取り入れ、基礎体力の維持、向上のためにトレーニングに励んでいる。昨年11月に最終節を終えたシニアサッカーの福島民友新聞社杯・第7回県Oリーグでは、4月から県内5チームでリーグ戦を繰り広げ、二階堂さんも途中出場ながらFWとしてチームの準優勝に貢献。今年9月から秋田県で開かれる東北大会への切符をつかんだ。

 「まだまだ技術も発展途上。もっとうまくなってゴールを決めたい」と現在の目標を語る二階堂さん。目標達成に向け、サッカー人生での挑戦はまだまだ終わらない。(副島湧人)