ブレイキンの指導資格を取得 ダンサー吉田さん(二本松)

 
ブレイキンの公認指導者資格を取得した吉田さん

 二本松市のダンススタジオ「FAITH STREET DANCE STUDIO」代表で、ブレイクダンサーの吉田耕太さん(32)は、パリ五輪で正式種目となるブレイキン(ブレイクダンス)の公認指導者資格「ブレジュケーション」のライセンスAを取得した。吉田さんは「正しい指導法で競技人口を増やし、将来的には二本松市から全国で活躍する選手を育てたい」と話している。

 資格はNPO法人日本ブレイクダンス青少年育成協会(金沢市)が認定。ブレイキンは動きが激しく、頭部や手首、腰などに大きな負担がかかるため、適切な環境や指導の下で練習しなければ負傷する恐れがあるとされる。これまで国内の指導環境は発展途上で統一基準もなかったことから、同協会がライセンス制度を導入し、1月に初めて試験を実施した。

 ライセンスAの試験は1月14日、金沢市で行われ、ダンスとコーチングの実技試験の結果、全国で12人が合格。県内では吉田さんのほか、郡山市のNPO法人日本ブレイクダンス青少年育成協会県郡山支部長井口明(めい)さん(32)も取得した。

 吉田さんは福島大のサークルで18歳からダンスを始めた。現在は二本松市のスタジオで小学生から一般まで約90人の生徒を指導する傍ら、ダンスチーム「super bad crew」のリーダーとしても活躍し、全国大会出場経験もある。田村市や大玉村の小中学校でも児童生徒を指導している。

 「ライセンス取得を励みに県内のブレイキン普及と競技力向上に取り組みたい」と吉田さん。「今後さらに指導者を指導する最上級のマスターの資格取得を目指したい」と意欲をみなぎらせている。