「みちのく潮風トレイル」開通5周年 東北4県で5月からイベント

 

 青森県八戸市から相馬市までの太平洋沿岸を縦断する約千キロの長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」が全線開通から今年で5周年を迎えることを記念し、設置者の環境省は5月から福島県など東北4県でウオーキングイベントを開催する。本県では11月3日、相馬市で行われる。

 本県以外で開かれるのは、青森県八戸市(5月26日)、岩手県宮古市(6月9日)、宮城県仙台市と名取市(6月23日)。10キロ前後の長距離と5キロ前後の短距離コースを設け、各地の自然や歴史に触れてもらう。いずれも読売新聞社や福島民友新聞社などでつくる「みちのく潮風トレイルウォーク実行委員会」が環境省と共催する。

 また株式会社ポケモンの協力を得て、会場ごとに「応援ポケモン」が登場する。相馬市では「ラッキー」、宮城県では「ラプラス」が参加者を迎える。申し込み方法などは今後、読売新聞の特設ウェブサイトで公表する。

 みちのく潮風トレイルは東日本大震災後、自然風景や観光スポットを歩いて巡ることで東北の復興につなげようと既存の歩道などを活用して設定、2019年6月に全区間が開通した。

 伊藤信太郎環境相は19日の閣議後記者会見で、みちのく潮風トレイルの5周年イベントに触れ「今後、さらにもっと多くの方に歩いていただき、地域の活性化や東日本大震災からのさらなる復興にもつながることを期待している」と語った。