世界へ羽ばたく福島出身4選手 JFAアカデミー巣立ち意欲

 
活躍を誓う(左から)渡辺さん、中沢さん、田村さん、菅野さん=Jヴィレッジ

 日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成校「JFAアカデミー福島」の16期生(現中学3年)の男子19人が、Jヴィレッジで13日行われた卒校式で大きく成長した姿を見せた。本県出身者は4人。サッカーの道で大成することを誓った。

 アカデミー福島は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で拠点を双葉郡から静岡県に移した。男子は中高六年制から中学三年制に変更となり、2021年度から双葉郡に帰還して活動を再開したのが16期生だ。以来3年にわたり鍛錬を積み重ねてきた。

 本県出身者はGK菅野楓翔(ふうが)さん(相馬市出身、八戸学院光星高に進学)、MF田村悠真(はるま)さん(福島市出身、福島ユナイテッドFCユースに所属)、MF中沢蓮さん(郡山市出身、尚志高に進学)、FW渡辺瞳也さん(福島市出身、流経大柏高に進学)の4人。

 菅野さんは「目指すは世界で活躍するGK。みんなに恩返しもしたい」と夢を語る。田村さんは「プロを目指すのはもちろんだが、将来を考えた学びにも取り組む」と意欲を見せた。中沢さんは「尚志高で全国優勝を目指す」と意気込み、渡辺さんは「高校で結果を出し、プロを目指す」と決意を口にした。