渡辺大熊町長退任「一歩一歩前進して」 3期12年の労ねぎらう

 
町民らから見送りを受ける渡辺町長(左)

 大熊町の渡辺利綱町長(72)は19日、任期満了に伴い退任した。町役場で退任式が行われ、職員らが東日本大震災や東京電力福島第1原発事故からの復興に陣頭指揮を執った渡辺氏の労をねぎらった。

 渡辺氏は3期12年を振り返り「長いようで短い年月だった。振り返れば決して楽ではなかったが、物心両面の支えがあった。課題は山積しているが、一歩一歩前進することで大熊町の未来は開けていく。改めて町民や議会、職員に感謝する」とあいさつ。職員から花束を受けた渡辺氏は庁舎前で記念撮影し、職員や町民に見送られながら町役場を後にした。

 10日の町長選で初当選した前副町長の吉田淳氏(63)が20日に初登庁する。