フラガール、小学校で震災伝承 出前授業「きずなスクール」開始
スパリゾートハワイアンズ(いわき市)のフラガールが県内の小学校を巡る出前授業「フラガールきずなスクール」が22日、始まった。初回はハワイアンズ近くの藤原小で行われ、訪れたフラガールが、子どもたちに東日本大震災や新型コロナウイルス感染拡大当時の経験を紹介し、困難に遭遇しても諦めないことや普段から災害に備えることの大切さを伝えた。
ハワイアンズを運営する常磐興産が、フラガールを養成する常磐音楽舞踊学院の創立60周年を記念して実施する事業で、12月までに59市町村を巡る。
この日は藤原小の3、4年生約50人が出席。フラガールのキャプテンを務めるマーラエ穂里(みのり)さん(川崎市出身)とサブキャプテンの渡辺真由さん(いわき市出身)が、震災や新型コロナでハワイアンズは休館を余儀なくされ、再開に向けて活動を続けたことなどを説明した。
また、渡辺さんは震災発生当時の経験を紹介。小学5年生だった渡辺さんは体育館にいて、天井から照明が落下してきて下敷きになるところだったが、素早く避難して難を逃れたことを明かし、「自分の命は自分で守ると約束してほしい」と語りかけた。
授業ではフラの体験も行われ、子どもたちが踊りに挑戦した。授業後、佐藤羽奏(わかな)さん(9)は「避難はとても大切だと分かった。家が川の近くなので気を付けたい」と話した。
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