学校の悩みに相談窓口を こども新聞サミット

福島民友新聞社など全国の新聞社のこども記者が28日、こども家庭庁で記者会見に臨み、小倉将信こども政策担当相に子どもの視点からの質問をぶつけた。記者会見は4月に続き2度目。
福島民友新聞社の子ども向け新聞「みんゆうジュニア情報局」のこども記者西形花璃(はなり)さん(12)=福島大付中1年=ら全国5新聞のこども記者8人が参加。7人が同庁を訪れ、1人がオンラインで参加した。
西形さんは、髪形や服装への指導など、学校に関する悩みを「こども家庭庁に相談できますか」と質問。学校に言いにくいこともあるとし「校則などについて相談できる機関があってほしいです」と訴えた。
小倉氏は「学校の先生や親には言いにくい意見や悩みを遠慮なく打ち明けられる場所を増やしていきたい」と答えた。その上で各種相談窓口をこども家庭庁ホームページに掲載していることを紹介し「問題は、相談できることを知らない人が多いこと」と述べた。
このほか、こども記者たちからは「こども家庭庁の認知度向上のためにはどうすればいいと思うか」「大臣にとっての理想の子育ては」「先生を増やし、子どもが安心して学べるためにどうすれば良いか」などの質問が出た。
質疑終了後、小倉氏は「(会見を通し)自分たちが動けば大人たちを変えられるのではないかと思ってくれたらありがたい。今後も現場に足を運び、確かで客観的な情報を全国の仲間に伝える取り組みを続けてください」と話した。
西形さんは「自分の意見を大臣に伝えられて良かった。困っている子どもが『こども家庭庁に聞いてみよう』『ホームページを見てみよう』と思えるよう、知名度を高めることが課題と感じた」と話した。
新聞サミットを報告
会見に先立ち、こども記者たちが3月に開かれた「第6回こども新聞サミット」の内容をまとめた「つながるこども新聞」を小倉氏に贈った。西形さんはサミットの内容を報告し、仲間と共に小倉氏に新聞を手渡した。この日はこども家庭庁内の「こどもまんなかひろば」で庁名の看板除幕式も行われ、こども記者が除幕式参加者に感想などを取材した。
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