只見・酒井悠来、再出発手応え エース取り戻し聖地目指す

 
【東日大昌平―只見】粘投した只見の先発酒井悠=みちのく鹿島球場
1回戦
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只見
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東日大昌平
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 第74回春季東北地区高校野球県大会は14日、白河グリーンスタジアム(白河市)とあいづ球場(会津若松市)、みちのく鹿島球場(南相馬市)で開幕した。第1日は1回戦9試合が行われ、2019年に同大会を制した東日大昌平は4―1で今年の選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した只見に勝利。そのほか8チームが2回戦に進出した。大会第2日の15日は、白河グリーンスタジアムとあいづ球場、みちのく鹿島球場で2回戦8試合が行われる。

 【評】東日大昌平が序盤から得点を重ねて勝利した。初回1死二塁から佐藤壱と村井の連打で2点を挙げた。3、5回にも好機をつくると、単打で着実に1点ずつ返した。只見は12三振と相手投手陣を前に打線のつながりを欠いた。(副島湧人)

 1カ月前に肉離れ、開幕間に合う

 大舞台での経験をぶつけた。只見の先発酒井悠来(はるく)(3年)は8回を投げ4失点。10安打を打たれ敗れたものの「甘くなってしまった球もあったが、インコースにしっかり決めきることもできた」と手応えを口にした。

 酒井悠は21世紀枠で出場した第94回選抜高校野球大会で先発し、7回を投げ4失点。「全国レベルの打者と対戦し、インコースに攻めることの重要性を学んだ」と強打者がそろう夢舞台での経験を振り返った。甲子園から帰るとネットへの投球やシャドーピッチングで制球力を磨き、クイックを使って間の取り方に変化をつけるなど春に備えた。

 センバツはエースナンバーで臨んだが、今大会での背番号は「13」。県大会約1カ月前に投球練習で肉離れを発症。開幕する1週間前まで投げることができなかったが、何とか間に合わせた。「常に自分が投げるつもりでいる。エースナンバーで投げることができなかったのは悔しい」と背番号へのこだわりを語った。

 さらに力をつけ、再び聖地を目指す只見。「打者一人一人に配球にこだわり、夏に再びエースナンバーをつけてマウンドに上がりたい」と次なる挑戦への決意を語った。(副島湧人)

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