日大東北、猛打13点 2戦連続の2桁得点

 
【日大東北―光南】4回裏日大東北2死一、二塁、左中間を破る適時二塁打を放つ天羽=白河グリーンスタジアム

 第75回春季東北地区高校野球県大会は17日、あいづ球場(会津若松市)と白河グリーンスタジアム(白河市)で準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まった。郡山は延長十回タイブレークの末、白河を8―7で破った。郡山は27年ぶりの4強。日大東北は光南に13―6、聖光学院は会津北嶺に11―0、学法石川は相馬に7―0といずれもコールド勝ちで準決勝に駒を進めた。大会第4日の20日はあいづ球場で準決勝2試合が行われる。

 ◇準々決勝 ▽第1試合(9時52分)
光南
 000 010 50 ―6
 001 323 31X―13
日大東北
(8回コールド)
▽三塁打 荒瀬(日)▽二塁打 北畠(光)天羽、堀米翔、奈須(日)▽暴投 高原3、大越(光)奈須(日)
▽試合時間 2時間39分

 【評】日大東北が17安打と猛打を振るい快勝した。二回を除いて毎回先頭打者を出し、切れ目のない打線で三回以降は毎回得点を挙げてリードを広げた。光南は七回に5点を奪ったが、投手陣が踏ん張れなかった。(小山璃子)

 ミス取り返す一打

 日大東北は全チーム唯一の2試合連続2桁得点で4強入り。3安打2打点と打線を牽引した天羽(あもう)俊介(2年)は「大量得点を奪えてよかった」と声を弾ませた。

 初回の第1打席。左前打を放ち、後続の安打などで三塁まで進んだ天羽だが、痛いミスが出た。セーフティースクイズのサインでベースから離れた隙を相手捕手に突かれて憤死。先制の好機を逃す結果となった。

 「気にするな」。メンバーからの励ましに、燃えない訳にいかなかった。四回の第3打席、2死一、二塁の場面。甘く入った高めの直球を強打すると、打球は左中間を破った。2点を追加し、初回のミスを挽回する一打を「打てて一安心した」と振り返った。

 次戦は同じ県中支部の郡山が相手だ。支部予選では勝利しているが、油断はない。「守備を堅くして、全員でつなぐ意識を持って得点を狙う」と決意を口にした。

 光南奮起、七回に一挙5点

 光南の4番西宮大翔(3年)は「序盤にチャンスがつくれず、苦しい試合展開になってしまった」と目に涙を浮かべて悔しがった。

 三回以降、毎回点を取られ、苦しい状況が続いたが意地は見せた。8点差で迎えた七回に打線がつながった。一挙5点を奪って、3点差まで迫った。西宮は「打線のつながりを意識していた中で、いい攻撃ができた回だった」と手応えを口にした。

 夏に向けての課題は「欲しい所でしっかり1本打つことだ」と西宮。打撃の成長を誓い、球場を後にした。

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