桑の葉や実を使用、地ビール「シルクロードエール」2種類発売

 
発売されたシルクロードエール

 福島市フルーツラインエリア観光推進協議会は15日、桑の葉や実を使った2種類のクラフトビール「シルクロードエール」を発売した。福島市の道の駅ふくしまで販売するほか、県内外に販路を広げる予定。

 「リーフ」は桑の葉を使い、緑がかった色が特徴。桑の実を使っている「フルーツ」はピンク色で、引き締まった酸味がある。2種類ともカイコのふん「蚕沙(さんしゃ)」も活用している。

 協議会は養蚕文化を次世代に伝えるため、経済循環の仕組みをつくろうと、養蚕に関わる材料を使った商品開発に着手した。協議会によると、桑は漢方薬に使われるように優良な成分を含み、これまで廃棄されていた蚕沙にも桑の成分が残っていることが福島大の分析で分かった。

 協議会はシルクロードエールを、廃棄される原材料を活用したビールを指す「エシカルビール」として売り出した。ラベルには雪うさぎや猪苗代湖、モモなどをあしらった。

 いずれもアルコール度数は6%。価格は330ミリリットル入りで583円。