減塩メニュー好意的 県が調査、購入者7割味「普通」

 

 県は10日、県内のスーパー5社の協力で昨年度販売した減塩メニューの総菜や弁当に関する調査結果を公表した。5社のうち4社で総菜の販売数が増えたほか、味については購入者のうち7割以上が「普通」と回答した。県は「減塩メニューが消費者に好意的に受け入れられた」としている。

 減塩した総菜や弁当の販売はいちい、リオン・ドールコーポレーション、フレスコ、マルト、ヨークベニマルの5社で販売。販売数は各社で前年度の実績や減塩メニューを販売していない店舗と比較するなどして調査し、味は購入者にアンケートを行った。

 販売した減塩メニューは塩分を減らす一方、だしを利かせるなどして味を工夫した。このうち1社では期間を分けて減塩した6商品を販売、うち5商品で総菜の販売数が比較対象の別店舗を上回ったという。さらに味は、5商品で「味が濃い」との回答が「味が薄い」を上回った。

 県は、減塩メニューであっても調理の工夫などによって受け入れられたと分析しており、本年度は減塩に加えてカロリーを減らした商品の販売と調査などに取り組む方針。県は「今後も健康とおいしい食の両立に向けた取り組みを進めたい」(健康づくり推進課)としている。