いわきFC快勝、首位キープ 中盤の要、山下が攻守支える
(5日・いわきグリーンフィールドほか=4試合) サッカーJFLのいわきFCは、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でFCマルヤス岡崎と対戦し、3―0で快勝した。通算成績は13勝1敗6分けで、首位を維持した。いわきは次戦の12日午後3時から、14位のMIOびわこ滋賀と対戦する。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言に伴い、無観客試合となるため競技会場は非公表。
いわきは今季初の布陣が機能した。前線と中盤の人数を増やした攻撃的な布陣を取り、相手陣地で激しいプレスを仕掛け続け、勝利につなげた。前線からの守備が機能しなかった前節の反省から取った布陣だった。
快勝したいわき。攻守で存在感を示し、勝利の立役者となった一人がMF山下優人だ。中盤3人の真ん中に位置取る「アンカー」として人生初のゲームキャプテンも務めた。豊富な運動量を生かし、積極的に前に出るMFやサイドバックをカバーし、中盤を支えた。
「(チームを)プレーで引っ張れたかな」。普段は物静かな山下が控えめに勝利を喜んだ。山下は体の強さで相手を潰し、相手の攻撃の芽を次々と摘み取った。攻撃のかじ取りも担い、MF宮本英治と連係しながら何本もの縦パスを前線に供給。攻撃も加速させた。
「この勝利でチームに勢いを取り戻せたかなと思う。新たなシステムも機能し、戦い方にも幅が出たと思う」と山下。いわきは先月1勝1分1敗と不完全燃焼な試合が目立ち、どこか勢いに乗れなかった。今回の完勝で弾みを付けたい。
鈴木、2得点絡む活躍
いわきのFW鈴木翔大は攻撃の起点として2得点に絡んだ。先制した場面は中盤で攻撃の起点となり、攻撃を加速させた。後半35分にはゴール前でこぼれ球を拾い、MF谷村の得点をアシストした。
鈴木はこれまでセンターFWとして活躍してきたが、この日はセンターFWの左側の「1.5列目」に位置取って躍動した。
前所属のソニー仙台でプレーしたポジションで力を示した鈴木は「自分も点を取りたかったが、勝利につながるプレーができた」と自信を深めた様子だった。
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