いわきFC、GMに田村雄三氏 組織強化、経営面でも責任者

 
田村雄三氏

 サッカーJ2のいわきFCを運営するいわきスポーツクラブは10日、元監督の田村雄三氏(40)がゼネラルマネジャー(GM)に就任したと発表した。就任は同日付。田村氏は昨季、新設されたスポーツディレクター(SD)として育成年代を含めたチーム全体の強化を担った。今季からチーム強化に加え、経営面でも責任者として指揮を執る。

 GMは前任者の退任に伴い2019年シーズンから空席になっており、5季ぶりに復活する。J2昇格を受け、チームに精通する田村氏をGMに起用することで、組織強化を図る狙いがある。クラブは後任のSDを設けない予定だ。

 田村氏は「現場とフロントの両輪を会社の理念と常にひも付け、(クラブの)カルチャーを根付かせていきたい。サポーター、パートナー企業の思いに応えられるよう覚悟と責任を持って挑む」とコメントした。

 田村氏は、いわきFCが本格始動した16年シーズンの強化・スカウト本部長を経て、17年シーズンから監督を務めた。監督としては5シーズンで、チームを県社会人1部リーグからJFLまでの4カテゴリーでの優勝、J3昇格に導いた。

 Jリーグの監督に必要なS級ライセンスを未取得だったことから21年シーズンで監督を退任し、SDに就任した。