「相手が嫌がる守備」目指す いわきFC、28日に東京ヴェルディ戦

 
筋力トレーニングに励むMF嵯峨=24日、いわき市・いわきFCパーク

 サッカーJ2のいわきFCは28日、アウェーの味の素スタジアム(東京都調布市)で東京ヴェルディと対戦する。午後2時開始予定。いわきの通算成績は4勝3分け10敗で、順位は22チーム中20位。東京ヴェルディは10勝2分け5敗で2位。

 「当然勝ちたかったが、試合内容はポジティブ。自信を持てた試合だった」。いわきの副主将嵯峨理久は1―1で引き分けた前節ジュビロ磐田戦をこう振り返る。

 ここ2試合で改善が図られているのは、相手との力関係を踏まえた守備だ。武器とする敵陣でのプレスの使い時を慎重に探り、時にはプレスに行くのを我慢して中盤で相手にスペースを与えないよう心掛けた。元日本代表MF遠藤保仁が一角を担った磐田の中盤について、村主(すぐり)博正監督は「前方へのパスを少なく抑えられた」と手応えを語った。「相手が嫌がる守備ができた。東京ヴェルディ相手にもできるかどうか(が大切)」と次戦を見据える。

 その東京Vは目下2位と躍進中。総失点数はリーグ2番目に少ない9点で、堅い守備が特徴だ。村主監督は「若くて上手い選手がハードワークする。隙がない」と評価する。

 攻撃では一昨季までいわきに在籍したMFバスケス・バイロンが右サイドでプレーする。嵯峨は「バイロンの良さは分かっている。自信のある左足で簡単にカットインや切り返しをさせてはいけない」と警戒した。

 また次戦は、東京Vから期限付き移籍中のGK高木和徹が契約により出場できない。長くベンチを温めてきたGK鹿野修平の出場が濃厚だ。「正直、徹くんとすごく差があるとは感じていない。いつでもスタメンを奪う気持ちで準備してきた」。16試合ぶりの先発へ、鹿野は闘志を燃やす。(小磯佑輔)