いわきFC、連勝へ駆ける 2日アウェーで秋田戦

 
「走り負けないことが大切」と次戦を見据えるFW吉沢=6月28日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは2日、アウェーのソユースタジアム(秋田市)でブラウブリッツ秋田と対戦する。いわきは5勝5分け12敗で、22チーム中21位。秋田は8勝6分け8敗の13位。午後6時開始予定。

 いわきは前節、5―1で最下位の大宮を下し、田村雄三監督となってから初白星をつかんだ。守備面での改善が良い攻撃につながっており、田村監督は「守備の整理ができたことで前に人数をかけることができた」とチームの変化を喜ぶ。

 次戦の秋田は、ロングボールとクロスを使った攻撃を徹底してくるチームだ。田村監督も「クロスが上がると信じて多くの選手がゴール前に入ってくる」と警戒する。一方、前節に3―1で秋田を破った藤枝の戦い方に「(攻略の)ヒントがある」と田村監督。「秋田は(守備陣形を)広げられる攻めが嫌だと思う」とし、自陣から丁寧にパスをつなぐ戦いとなりそうだ。

 ゴール前、吉沢「判断に磨き」

 いわきのFW吉沢柊は前節、1ゴール1アシストを記録した。「『チャンスが来たらやってやろう』と思い続けてきた。楽しい試合だった」と振り返る。出身地・埼玉での一戦では、観戦に訪れた友人に背中を押された。秋田戦に向けては「次の試合が一番大事」と気を引き締める。

 前節は「4・1・4・1」の1トップで先発した。前半7分に味方のクロスに合わせて先制点を決めた。「ゴール前で連続して動けた。無意識で動いていた」。得点への鋭い嗅覚が存分に生きた得点だった。

 しかし今季は公式戦の先発が3試合にとどまり、スタメンに定着していないだけに「縦パスを受けた時に焦ってミスが出た。判断を良くし、ボールを失う回数を減らしたい」と反省も忘れていない。6試合ぶりに勝利したチームについては「(前節の勝利で)安堵(あんど)する雰囲気はない。順位は変わってないから」と語る。

 次戦で戦う秋田は、前回の対戦で0―1で敗れた相手だ。吉沢は「(秋田は)簡単にボールを蹴ってくる。負けずに跳ね返し、走り負けないことが大切になる」と見据え「自分たちも練習で走っている。そこでは負けられない」と意気込んだ。(小磯佑輔)