いわきFC、J初勝利 ホーム開幕戦、後半30分歓喜

サッカーJ3のいわきFCは20日、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)でSC相模原と対戦し、1―0で勝ち、Jリーグで初勝利を飾った。今季からJ3に参入したいわきは、2戦目で今季初のホーム戦を迎えた。いわきイレブンは詰めかけた大勢のサポーターに待ち望んでいた初勝利を届け、歓喜に沸いた。
いわきは前半、相模原と接戦を繰り広げ、0―0で折り返した。均衡が崩れたのは後半30分。左サイドからゴール前へのクロスをFW有馬幸太郎が受け、こぼれた球をMF鈴木翔大が左足で豪快に蹴り込んで先制した。いわきはその後、何度もつくった好機で加点できなかったが、堅守で1点を守り抜いて初勝利を収めた。
いわきは次戦の27日、ニンジニアスタジアム(松山市)で愛媛FCと対戦する。午後3時開始予定。
サポーター最多の2700人超
「夢がまた一つかなった」。決勝点を決めたいわきのMF鈴木はJリーグ初勝利をこう表現して喜んだ。「Jで戦いたくて、いわきでプレーしてきた」。鈴木はその思いをプレーでぶつけた。
スタジアムには、2700人を超えるサポーターが駆け付けた。クラブが本格始動して以降、有料となったホーム戦では最多の入場者数だった。太鼓のリズムに合わせて一斉に響くサポーターの手拍子は選手の推進力となっていた。鈴木は「(昨年の)JFLとはまたひと味違った応援だった。(サポーターに)勝利を届けることができてうれしい」と喜びもひとしおだった。
そして、本県沖を震源とした16日の地震では、県内各地で被害が出た。被災者に届ける勝利でもあった。いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「世の中が大変な中でスポーツの試合を開催することに複雑な思いがあったが、多くの人が来場し、改めてスポーツの力を感じた」と話し、スタジアムのサポーターを見つめた。
「(運営については)至らぬことも多いが、試合で出た反省を次の試合につなげたい」と大倉社長。J3での戦いはまだ始まったばかりだ。チームは確かな手応えを持って次戦に臨む。(小磯佑輔)
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