いわきFC、後半終了間際にPK失点 岡山と1-1で引き分け

 
【岡山―いわき】前半10分、先制点を決めるいわきのMF宮本〈6〉=岡山市・シティライトスタジアム

 サッカーJ2第7節ー。サッカーJ2のいわきFCは2日、アウェーのシティライトスタジアム(岡山市)で、ファジアーノ岡山と対戦、1―1で引き分けた。通算成績は2勝2分け3敗で、順位は22チーム中15位。

 いわきは前半10分、MF宮本英治のゴールで先制した。しかし、後半ロスタイムにPKを献上し、同点に追い付かれた。いわきは次戦の8日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で3位大分トリニータと対戦する。午後2時開始予定。

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 【評】先制したいわきだったが、試合終了間際に失点し、勝ち点3を逃した。いわきは前半10分にカウンターからMF宮本のゴールでリードを奪った。しかし後半に入り、サイドを広く使い、攻勢を強める岡山に対して守りの時間が増えると、後半ロスタイムに痛恨のPKを与え、同点とされた。いわきはシュート数を計4本に抑えられ、持ち味の攻撃力を発揮できなかった。(佐藤智哉)

 宮本、今季初得点

 ほぼ手中にしたと思われた勝利が、するりと逃げた。

 昨季J2で3位につけた強豪岡山から先制点を奪うことに成功したいわきだったが、試合終了間際のロスタイムにPKを献上。引き分けに持ち込まれた。先制点を決めたMF宮本英治は「リードしてる中で、(試合の)終わらせ方がよくなかった。受け身になる時間が続いてしまった」と肩を落とした。

 試合は早々に動いた。いわきは前半10分にカウンターを仕掛け、左サイドを駆け上がった永井颯太が中央に切り込むと、FW有田稜との連係から最後は宮本へ。ゴール右隅に宮本が今季初得点を沈めた。最高の出だし。しかしその勢いは続かなかった。

 この試合DFを3人にし、サイドを広く使う岡山に対して、いわきは次第に攻守で持ち味の密集した陣形を保つことができなくなった。後半に入ると試合の主導権が岡山に流れ、後半ラスト約15分は防戦一方の展開に。ロングボールを多用したパワープレーで再三にわたってペナルティーエリア付近までボールを持ち込まれ、最後のPKにつなげられた。

 「パワープレーを耐えしのげなかった。我々次第で勝ち点3が取れたゲームだった」。村主(すぐり)博正監督の言葉に悔しさがにじんだ。

 ただ、決定力が課題となる中、最初の決定機をものにし、選手の連係から得点できたのは収穫だった。宮本は「(この日の試合の)ポジティブな面を次の試合に生かしたい」と前向きにとらえ、次戦での白星を誓った。(佐藤智哉)