いわきFC、手痛い連敗 再三の好機生かせず 山形に0―3

 
【山形-いわき】前半、敵陣にドリブルで攻め込みシュートを放ついわきのMF嵯峨(右)=NDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2第20節-。いわきFCは11日、アウェーのNDソフトスタジアム山形(山形県天童市)でモンテディオ山形と対戦し、0―3で敗れた。通算成績は4勝4分け12敗。順位は22チーム中21位。

 いわきは前半、度重なる好機を生かせず0―0で折り返した。後半3分、CKを押し込まれて先制を許すと、34分、ロスタイムにも追加点を奪われた。いわきは決定力に欠き、リーグ戦2連敗を喫した。

 いわきの次戦は18日、ホームのいわきグリーンフィールドで、16位のジェフユナイテッド千葉と対戦する。午後4時開始予定。

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 【評】いわきは山形の堅い守備と鋭い攻撃に屈した。前半、いわきがペースを握る時間はあったが、0―0で折り返す。後半は開始早々のセットプレーからの失点で流れが変わる。34分には守備陣の裏を狙われて追加点を奪われ、ロスタイムにも失点した。いわきは何度も得点機を迎えたが、決定力を欠いた。(国分利也)

 後半3失点、村主監督「死ぬ気で練習して自信を」

 前半に主導権を握ったいわきだったが、後半に守備のミスなどから失点を重ね、痛い黒星を喫した。

 いわきは前半、得意のハイプレスで相手の攻撃を阻止し、そこから得点機を演出した。22分、前半最大の好機がやってきた。山形DFの裏を狙ったボールに追いついたMF嵯峨理久がドリブルでペナルティーエリア内に進入し、GKを越す技ありシュートを放った。先制点かと思われたが、ボールは無情にもゴールポストにはね返された。

 嵯峨は「チャンスでしっかりと決めていればもっと楽な試合ができた。もう『惜しい』はいらない」と悔しがる。

 後半はセットプレーや守備のミスから失点。いわきは後半も山形ゴールに幾度も迫ったが、得点を決めることはできなかった。村主(すぐり)博正監督は決定機を生かせないチームの現状に「本当に追い込まれている状況だが、課題解決には練習しかない。死ぬ気で練習して自信をつけることで必ずゴールはこじ開けられる」と選手の成長を促す。

 これでリーグ戦直近4戦勝ち星なし。次はシーズン前半戦の最終戦となる。嵯峨は「この悔しさはピッチでしか晴らせない。下を向いている時間はない」と、次戦に向けて気持ちを切り替えた。(国分利也)